クラインの壺 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1993年1月28日発売)
3.91
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本棚登録 : 2579
感想 : 254
5

もうこれは星5では全然足りない!
星10つけたいくらい最高だった。

私が1番好きなのは「没入感が高くて、小説ならではの非日常を感じられて、読んだ後に考えさせられる本」なんだけど、この本はまさにドンピシャど真ん中だった。
SFミステリーが好きなのかもしれない。

数ページ読んだだけで周りの音が一切聞こえなくなり、完全に作品の中に入ってしまうくらい危険なほどの没入感の高さ。

最初から最後まで無駄が一切ない。
文章が上手いので自分もバーチャルゲームの中にいるみたいになる。
今までで最速の一気読みで、読んだ後は色々考えてしまって眠れなくなった。
また寝不足だ。

1989年に書かれたもので、作家さんの先見の明に驚いた。
今読むからこそ、この本の怖さがわかる。今読んでもバーチャル技術に古さを感じなかった。

次は『そして扉が閉ざされた』を読みたい。

こんなに好きな本に出合わせてくれた皆さんの本棚に感謝します!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2024年4月11日
読了日 : 2024年4月11日
本棚登録日 : 2024年4月11日

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