久しぶりに読んだ。ゴールデンウィークが終わってしまい、明日から仕事が始まる前に現実逃避……。
子供の頃から何度も読んでいるけれど、今読んでも面白いし、読むたびに新しい発見がある。
たくさんの生き物が登場します。かわいいだけでなく、自分勝手な者、臆病な者、偏屈な者、善悪の区別がつかない者など、わりとどうしようもないキャラばかりだけれど、それらが何だかんだでお互いを受け容れあって、思いやりあって暮らしているムーミン谷。このお話のラスト、みんなが自分のためではなく、誰か他の人のために願いごとをする場面にはじんわりさせられます。
モランのような、人間の闇を象徴的に表現したキャラが登場するのも、トーベ・ヤンソン作品の深みがあるところだと思う。多分これからも、折にふれて何度も読むんだろうな。
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