マーケターのように生きろ: 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動

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  • 東洋経済新報社 (2021年2月19日発売)
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・ 相手からスタートする:迷ったらより多くの人の役に立つことをしろ
・ マーケティングの本質は、「価値をつくって、伝えて、届けて、交換する」こと
・ マーケティングは「市場を定義する」「価値を定義する」「価値を作り出す」「価値を伝える」の4ステップで行う
・ 自分のこだわりに固執するより、いい歌になる方がいい(西野カナ)→「いい歌」の定義は自分の外にある
・ 人前でスピーチをするとき、自分が何を話したいか、会社として何を伝えるべきかばかりではなく、まずは相手が何を求めているかをじっくりと考えるのがマーケター流
・ あなた自身が会社や社会に提供できる「情緒的な価値」をイメージしてみましょう
・ まず「自分が価値を提供する相手」を誰にするかを決める
・ ライバルを見つけ出す:スタバを顧客が求める価値から「1人で楽しめるスイーツ」としてライバルとすれば「仕事の小休止にスイーツ感覚で楽しめる缶コーヒー」のような立ち位置もうまれる
・ 相手を理解するためには「知識」と「技術」が必要。「知識」でいうと、まずは患者さんが抱える問題を体系に理解している必要がある。そのうえで、「症状の聞き方」という「対話の技術」が必要となる
・ 価値の4象限(顕在的vs潜在的、機能的vs情緒的)
顕在的×機能的:実利価値=いま、役に立つこと
顕在的×情緒的:評判価値=「アクセサリー」のように意味があること
潜在的×機能的:保証価値=何かあったときに役立つこと
潜在的×情緒的:共感価値=「おまもり」のように意味があること
・ 買っていたけどやめた理由は「買う理由」「買わない理由」のコンビネーションなので、大変有益
・ 職場における日々のコミュニケーションでベースとなる報酬は、「頼りにすること」「評判や栄誉を作り出すこと」といった情緒的な価値なのではないでしょうか
・ 顧客インタビューの基本は、相手に気持ちよく自分のことを話してもらえるよう、よい聞き手になることです。これまでの武勇伝や伝説を聞き出すのです、それにより、相手が感じている価値や懸念を探っていく
・ 広告・宣伝、自己アピールは価値を提供するものの義務である。相手の課題を解決するためには、そして最終的に相手の役に立つためには、自らをアピールすることで検討のテーブルに乗らなくてはならない
・ 覚えてもらう:繰り返し伝える、自分ごとにしてもらう、心を動かす
・ どんな場面で思い出してもらうかをうまく設計する
・ マクドナルドの「思い出される場面」
朝食を食べたい→朝マック
仕事や勉強の合間に一休みしたい→マックカフェ
ひとりで夕食をとりたい→夜マック
・ 広告活動だけで熱狂的なファンをつくることなど、できるはずもありません。まずは「なんとなく好き」という状態を作り出し、実際に使ってみてもらい、価値を体感し続けてもらうことでしかファンはつくれないのです
・ ブランドの価値が損なわれるのは、何よりそのブランドが期待を裏切った時であり、値下げとは関係ない
・ 常に新しいことに挑戦し続けている人はニュースの供給源になりやすい
・ ホールネス:社会が個人を成り立たせ、個人が社会を成り立たせる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 【ビジネス】対人コミュニケーション
感想投稿日 : 2021年7月26日
読了日 : 2021年7月26日
本棚登録日 : 2021年7月26日

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