美少女系の表紙の作品は自分には合わないと決めつけていて遠ざけてしまう傾向が強い。
以前、伴名練「なめらかな世界と、その敵」に全く馴染めなかったことも記憶に新しい。
悪霊とかドロドロした呪いに対する免疫力も弱いので、第1話の"泣き女"を読み始めて間もなく読むのをやめようかと思った。
読み進められたのは、表紙の美少女である城塚翡翠の生真面目で少し天然系のキャラクタ設定に救われたから。
背筋がゾクゾクする心霊ものではないので大丈夫だ。
事件を解決する側だった城塚翡翠が殺人犯に狙われている。
いずれ翡翠と殺人犯が対峙する場面がやってくる。
どんな結末が待っているのか … 気になって一気に最後まで読んでいた。
思えば表紙の美少女の姿が最後まで効いていた。
城塚翡翠以外の登場人物は終始ぼやけたイメージのままだった。
この物語はドラマ化されているようだが観ていない。
実際にドラマでは誰かが演じているわけだが、私の頭の中では小悪魔的なキャラになってからは、城塚翡翠 = 中森明菜でした。
ミステリーは殆ど読まないが、この作品は十分に楽しめた。
最終章のテンポの良い謎解きの論理展開は圧巻で、気持ちの良い読後感だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説 - 日本
- 感想投稿日 : 2023年1月21日
- 読了日 : 2023年1月21日
- 本棚登録日 : 2022年11月23日
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コメント 2件
あやたろさんのコメント
2024/03/11
Kazuさんのコメント
2024/03/12