いよいよ完結編。
昨年行ってきた奈良のキトラ古墳の天文図なんかが出てきて歴史を感じたり、
木や雲の話題が散りばめられていて、いせひでこさんの絵本の世界ともリンクしてしまいました。
この物語は、登場人物が心の中で思っている言葉に共感を覚えます。例えば、
「ふだんは語らないけど、みんないろんな経験があって、なにかを感じたり、思ったりしながら生きているんだな、って」
「言葉はいつも人と人との間にあって、所有することはできない。自分が発するどんな言葉も、もともとは外からやってきたものだ。本が好きな人はそのことを知っている。」
すべてが「こうなればいいな」という結末になって、ほっとした気分で読み終えることができました。
川越にも行ってみたくなっちゃいますね。
-- ご参考 --
以下のサイトで、三日月堂のジオラマや小説の中で作られた作品が見られます。
ネタバレになりますので、本編(完結編)を読み終わってから余韻に浸ってください。
印刷博物館×活版印刷三日月堂 コラボ企画展
https://hoshiosanae.jimdo.com/%E5%8D%B0%E5%88%B7%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8-%E4%B8%89%E6%97%A5%E6%9C%88%E5%A0%82%E4%BC%81%E7%94%BB%E5%B1%95/
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説 - 日本
- 感想投稿日 : 2020年3月15日
- 読了日 : 2020年3月15日
- 本棚登録日 : 2019年2月17日
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