NO.6〔ナンバーシックス〕♯9 (講談社文庫)

  • 講談社 (2014年7月15日発売)
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本棚登録 : 1105
感想 : 60
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まさに、崩壊と再生と“運命”の物語だった。理想都市そのもののような純粋で優しく冷酷さを秘めた紫苑と、野生の獣に似た美しく優雅で用心深いネズミと。嵐の夜の二人の出会いから、いや本当はそのずっと前から、多くのものが壊され失われてこの終焉に辿り着いた。これからどうなっていくのかなあと考えてみたけれど、きっと紫苑とネズミの関係だけは変わらないのだろうなと思う。何度離れても、何度でも出会う。信頼と愛情と畏怖を抱えて、互いの存在に救われながら、これからを生きていくんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年11月16日
読了日 : 2014年11月16日
本棚登録日 : 2014年11月16日

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