毎回、いきなり初めから怒涛の問題が発生し、翻弄されてハラハラする。前巻で施されてしまった魂喰らいの入れ墨がもとで、すべての氏族から弾き出されて追放されてしまうトラク。庇おうとするレンにも、終盤、生まれた時から背負っていた業が発覚する。これまでは、トラクが生まれながらの使命と運命を背負い、レンはそれを助力する形だったが、ここにきて、一気に「当事者」となったかたち。それを踏まえて、これまでの巻を読み直すと見方が変わってくるし、今後の展開も少し違ってくるかもしれない。
また、フィン=ケディンの思いも吐露され、トラクとの関係も変わりそうだ。ただ、トラクの両親に関しては、まだ何かありそう。
それにしても、生存が厳しい6000年前の社会ではあり、掟があるので仕方ないこととはいえ、トラクの責任ではないのに厳しすぎる処置だと感じてしまうのは、現代人だからか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2024年3月16日
- 読了日 : 2024年3月16日
- 本棚登録日 : 2024年3月16日
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