本当は、誰かにお薦めするなら『この世界の片隅』より、こちら。
広島の原爆で被爆して、すぐに命を落とすことなく日々を過ごし、一見すると平和な生活をしてきて、自分は「生き残った」と思っていたのに、ある日、その地獄の扉が開いてしまう…。
原爆の怖さは、そこだ。
助かったと思ったのに、体の中には毒が潜んでいる。少しずつ、少しずつ、命そのものを蝕んでいく。
原爆を落とした人は、そんなふうに少女が何年後かに命を落としているのを知ってくれるだろうか。また一人殺せたと、喜んでくれているのだろうか?
それは今も続く。
その人が大人になり、次の世代、さらに次の孫の世代になっても、放射能で苦しみ続けていることを、本当に喜んでくれているのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2021年8月6日
- 読了日 : 2021年8月6日
- 本棚登録日 : 2021年8月6日
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