上下巻 完読
さすがです!
行員として職務にまっとうする日々の中で
仕事ができても会社に長年尽くしても
決して女子行員は高みを望めない
真面目に働いてきたのにもはやお局として煙たがられる存在
元子はうんざりしていた
絶望していた
経験と信頼を「黒革の手帖」に書き留め
銀行から〝ちょうだい〟した7000万円で銀座にクラブをオープンする
愛も情も知らず大人になってしまった元子
欲だけが彼女の活力となり這い上がろうと
お金に人生を捧げる姿は何故か哀しい
お勉強になります
人が思う人としての幸せは人それぞれ
だとしても幸せになれない人はどこまでいっても結局は幸せにはなれない
なぜなら幸せはお金や地位や人から与えられるものでなく、ただ単純に自分で感じるものだから
人の恨みを積み重ねたきた結末がちゃんと辻褄の合ったミステリーでやっぱ最高。
2019.9.5
今年の15冊目
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
松本清張
- 感想投稿日 : 2019年9月6日
- 読了日 : 2019年9月6日
- 本棚登録日 : 2019年9月6日
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