アルフレートの時計台

著者 :
  • 偕成社 (2011年4月6日発売)
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本棚登録 : 182
感想 : 30
5

大好きな『ドローセルマイアーの人形劇場』と雰囲気が似ていたので「もしかしたら‥・」と思ったら、やはり同じ系統の話だった。

主人公は違うが、舞台は同じ街で、初めの方にこの主人公がドローセルマイアーの人形劇を観る場面が出てくる。 

1時間ほどで読めてしまう児童書だが、これは大人向きの本ではないだろうか。『ドローセルマイアーの・・・』同様、じんわりとした感動の連続で、一字一句かみしめながら読んだ。涙も流れた。

本によっては、だらだらと長くて斜め読みすればストーリーを追うことができ、読み終わるとすっかり忘れてしまうものも結構あるのだが、これはその正反対。短い話の中に密度が濃くて、内容が深くて、心に残る素晴らしいお話だ。
購入して手元に置いておきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2012年3月17日
読了日 : 2012年3月17日
本棚登録日 : 2012年3月17日

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