見事なまでにエイジハラスメントにだけ焦点を合わせた小説。蜜はエイジハラスメントに痛めつけられているが、実は自分が一番エイジハラスメントを内包しているのではないか。自分が若さを失っていくことに怯え、若い子に嫉妬し、老けた女性を蔑んでいる。そこへ、その分身のような若さあふれる英美里がやってきたのだから、バチバチの嫌味対決になるのは当然。
直哉の浮気も、お約束という感じの展開だった。短期の浮気と割り切っている玲子は賢そうだが、一度不倫すると癖になるのではないかと不安。
ただ、獣医学科は6年なので、大学を卒業して獣医になる英美里が22歳という設定はおかしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
和書
- 感想投稿日 : 2022年9月13日
- 読了日 : 2022年9月13日
- 本棚登録日 : 2022年9月12日
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