脱出ゲーム後半戦。
制限時間の残りあと何分と、館内に声が流れるたび私もドキドキ。
それに合わせるようにページ数も残り少なくなっていく。
この手の作品の必須キャラであるずるがしこい奴と、友だちと力を合わせて真正面から挑むカイルとの闘いでもある。
「レモン博士の挑戦者は誰だ?」の暗号そのものは、案外簡単だったのよ。
たどり着くまでが、まぁ大変で。
作家名を使った暗号と、それぞれの入館証の裏面にある本のタイトルを使った暗号というのは、良いアイディア。影絵の暗号解読は難易度が高かった。
あまり話してしまうと、これから読む方の意欲をそいでしまうからここでお終い。
そうだ、デューイ十進分類法は大活躍なのです。
そして、上巻レビューで載せたダールの「チョコレート工場の秘密」はやっぱり最後に登場!あのガラスの大エレベーター。いやぁ、嬉しかったわ。
出口はひとつだけど、そこに至る方法はひとつじゃないというのがとても良い。
邦訳するの、難しかっただろうなぁ。
あるいは日本の読者向けに多少変えてある可能性もある。
見開き2ページ分のランダムなカタカナ場面があって、原文ではどうなっていたのかと。
そこから4文字以上の言葉を16個見つけろというミッションがある。
時計をちらちら見ながら必死で探した。
上下巻ともに、巻末に登場した本のリスト付き。
上巻で20冊、下巻で38冊。
舞台が図書館だから当然だが、頻繁にお話のタイトルが出て来てクイズのキーワードにもなっている。知っている方がもちろん楽しめる。
読書が苦手な子でも、脱出ゲームという設定の面白さで読めそうだ。
学校図書館のお勧め本に必ず入っているらしい。
中学年くらいから楽しめる。続編も出ているのでそちらもどうぞ。
- 感想投稿日 : 2021年2月25日
- 読了日 : 2021年2月24日
- 本棚登録日 : 2021年2月25日
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