フクシマの王子さま

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  • 芸術新聞社 (2011年12月26日発売)
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感想 : 3
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荒井良二さんが絵を描かれている、ということで手に取りました。
九州育ちの私は、いまだ東京より北に行ったことがありません(北海道を除いて)。震災後の福島県のことはいろいろ聞いたり見たりするけど、それ以前の福島県のことは何も知らない。脈々と続く歴史を教えてもらった本でした。
震災直後から情報の渦に飲み込まれそうだったけど、なにも情報が入ってこない被災地にいたら、どんな行動がとれただろう。
尾瀬の半分以上の土地が東電所有になっていること、原子炉にはボストン・エヂソン社とGE社のものがあり福島原発で稼働していたのはGE社の原子炉であったこと、「投資効率の向上」を押し進めた木川田一隆元東電会長のこと、東電批判の先頭に立ち後に逮捕された佐藤栄作久元福島県知事のこと。
まだまだ知らないことがたくさんあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年6月13日
読了日 : 2012年5月30日
本棚登録日 : 2012年5月30日

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