つまるところ、著者が言いたいことは次の通り。
•自分の意見を持つことは重要である
•そのためには考える力を伸ばすことが大事
•ラジオや読書で一流人の考え方や語彙に触れ、学ぶことが大事
•その際に、アウトプットを前提にして当事者意識を高めると本質を考えようとする
•人に話す、レビューを書くなど考えをたくさんアウトプットし、また考えに基づいた行動を繰り返すことで練習する
確かに先日、北米出張へ行ったが、意見を求められた際に、曖昧なことしか言えないと「価値が無い」と見なされ、二度と意見を求められなくなると聞いた。
書店では類似本を多く目にするが、その中でこの本のいいところは、主張が平易であるため、考える力を身に付ける方法を具体的な行動レベルまで落とし込むことができることである。
いろいろ読んだが具体的に行動できていない、という方にオススメ。
【要約】
①レビューを公開(考える練習)
書の引用を題材に自身の考えをキーワードとして、添えることで中身のあるレビューになる。
②考えを深めるツール
対象に積極的に関与し、掘り下げて行く方法を論じている。
•対象を比較し、相違点、共通点を探す
•比喩を用いる(一流人の真似をする)
•メイキングに触れ、一流人の思考を学ぶ
•弁証法的に考える(アンチテーゼは思考を活性化する)
•対象を定義する
•アウトプットを前提にすると観察に力が入る
•物事の関係性を見える化する
③考える習慣
自分の日常を人に話す練習をすると、積極的に日常を「考える」ことができる。
味付けをするには、ラジオなどで語彙、コメントを盗むことが良い。
④考えを深める読書術
読書は頭の持久力を表す。たくさん読んで思考の粘りを身につけよう。読んだ内容を人に話すことを前提にすると「要はこういうこと」と話せるように考えて読むことができる。
必要な箇所だけを選び出すと(ファストリーディング)全体の2割くらいになるもの。
⑤意思決定の考え方
判断の前には全て(特にネガティブ)を洗い出すことが重要であり、手法としては人に話す、紙に書き出すなど。そして、とにかくたくさん判断をして練習することが大事。
- 感想投稿日 : 2014年8月12日
- 読了日 : 2014年8月12日
- 本棚登録日 : 2014年7月27日
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