オンブレ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2018年1月27日発売)
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本棚登録 : 268
感想 : 38
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これは良かった!久々に「小説」を読んだという気がする。村上春樹がエルモア・レナードを訳す、しかもそれがなんと西部劇、と二重に驚かされた本書。訳者あとがきで述べられているとおり、ちっとも古びていなくて、実にクールだ。

オンブレ(男)と呼ばれる主人公ジョン・ラッセルの造型がすばらしい。本作は映画化されていて、ラッセルはポール・ニューマンが演じたそうだが、いやあさぞかしかっこよかっただろうな。私としては、もうちょっと荒っぽい雰囲気の人が良いようにも思うが、うーん、誰だろう。

ラッセル以外の人物も皆、それぞれのアクがある。これまた村上春樹が書いているとおり、金輪際改心したりしないだろうという悪党たちの描き方に、エルモア・レナードらしい「華」があり、もっとこういうのを読みたくなった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外の小説
感想投稿日 : 2019年1月9日
読了日 : 2019年1月9日
本棚登録日 : 2019年1月9日

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