怨霊や恨みといったネガティブな言葉がどうしても付きまとう将門だが、どういう人物だったのかが知りたくなり読んでみた。
今までのそういった強烈な印象とは逆に、とても素直で正直な人物であり、父の遺した土地を守り民を守りながら平和に暮らしたいとだけ願う様な素朴な人物だった。
ただ、素直で正直者ゆえに周囲の思惑に乗せられ、将門自身が望む事とは悉く正反対の事ばかり起こしてしまい、結果的にそれが将門の運命を決定付けてしまった。
中央も地方も正直者が馬鹿を見る時代、将門には生きにくい時代だったのだろうと想像する。
読書状況:読み終わった
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2014年 読了
- 感想投稿日 : 2014年8月15日
- 読了日 : 2014年8月15日
- 本棚登録日 : 2014年8月15日
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