この本は読んでいないのですが、
別の機会にひふみんのお話を聞いたので、
そのことを書きます
私は将棋のことは全くわからないのですが、
加藤さんは
『棒銀』という戦術をかなり好んで使っていて、
相手はもうそれに対する対策万全で挑んでくるのですが、
それを打ち負かすのが楽しい、おっしゃっていました。
また、見ている人が「おお!そんな手が!」と思うような将棋を芸術だと定義しており、そのようなものを人々に見せたいとのことでした。
羽生善治さんから「元気で長くやっていく秘訣」を2回尋ねられているが、おこがましくて答えてはいない。
そこで司会者が「それを僕たちに教えていただけますか」と尋ねると、
「私は小学校1年生のときに、チューリップとグラジオラスの花を見て、だいたい人生がわかった。チューリップの美しさを見て、世の中は素朴に考えてよろしい。グラジオラスの花を見て、世の中は深く考えるべきだ、と考えた。その2つのことができれば、人間は成功できると、確信してます。
チューリップは素朴に美しく、またそれだけだと少し単純なので、感動するような絶妙な花として作られているグラジオラスようにこの世の中のことを深く深く考える。(その2つを一緒に考えると)そうするとだんだんとわかってくるようになっているというのが、私の人生観です」
と答えておりました。
なんとも美しい詩的な表現に驚いてしまいました。
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和書 ☆☆☆☆☆
- 感想投稿日 : 2018年3月12日
- 本棚登録日 : 2018年3月12日
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