世界中の名作童話の元来の残酷さを作者風に味付け、料理された短編集。奇妙な味のこの作品群には人間の邪悪な意思や卑猥な欲望が露骨に焙りだされているとの触れ込みだが、果たしてそこまでか。中毒性のない荒唐無稽なストーリー展開、心理描写が削ぎ落とされたキャラクターの意味不明な言動の中に少なくともそのようなものの断片でも見出されてくれれば良かったのだけれど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
大衆小説
- 感想投稿日 : 2014年8月1日
- 読了日 : 2014年8月1日
- 本棚登録日 : 2014年8月1日
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