デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? (講談社タイガ)
- 講談社 (2016年10月19日発売)
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感想 : 110件
Wシリーズ(って言うんだね)の4冊目。
前作あたりでこの世界に慣れてきて、漸く面白くなってきたところ、今回は再稼働させたナクチュのコンピュータがハギリにアクセスしてきて…という滑り出し。
『「よくわからない話だ」そうとしか言いようがなかった』という件りがあるが、これまで同様こちらもハギリと一緒に悩み思索しながら付き合う。
バーチャルな電子空間の中でのコンピュータ同士の勢力争いがリアルな世界と反転しようとする狭間を垣間見せる物語、既にして人工知能が人類の知能を追い越している状況ではあるが、コンピュータが行う思考に対し、人類しか出来ない発想があることも確認する。
前作にあった“人間の人間的判断”の考察が深められながら、人類にとって人工知能が天使になるか悪魔になるか、お話が深耕されて行く様が興味深い。
ウグイ、なかなか可愛いぞ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2016年読んだ本
- 感想投稿日 : 2016年10月29日
- 読了日 : 2016年10月27日
- 本棚登録日 : 2016年10月29日
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