ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
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舞台は、とある田舎にある男子校の寮。冬休みを迎えほとんどの生徒が帰省していく中、それぞれの事情で3人の寮生が居残り、クリスマスイブに通学組の1人が加わって4人で迎えた冬休みだったが、軽い気持ちでその夜に始めた「告白ゲーム」から思わぬ展開を見せる…。

会社に入ってしばらく寮生活だったが、確かに年末年始で寮が閉鎖される時の雰囲気って(私は必ず帰省する派だったので定かではないけれど)こんな感じだったかも知れず、そして、そういう雰囲気の中であれば、なんとなく少人数で秘密を共有したくなる気持ちも分からないではない。
描かれる部室の様子や先生の姿や学校生活の日常も含め、お話にはそうした昔の風情を感じさせられた。

ただ、4人の“告白”は、それぞれに意表を突き、また結構シビアな内容だったのだけど、あまり共鳴するところがなく、なんだか淡々と読み終えてしまった。
もっと若い頃に読んでいたら、どうだったかな。年末に読んだほうが良かったかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2021年読んだ本
感想投稿日 : 2021年6月21日
読了日 : 2021年6月20日
本棚登録日 : 2021年6月21日

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