noguriさんの感想・レビュー

下町ロケット ゴースト (小学館文庫 い 39-5)

著者 : 池井戸潤

• 小学館 (2021年9月7日発売)

下町ロケット３作目。今回も安定のエンタメビジネス小説。

※下町ロケット
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094088962#comment

※下町ロケット ガウディ計画
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094065369#comment

と言うものの、前作までの２冊があまりに素晴らしかったので、
今回の３作目はややストーリー展開がしぼんでしまった感あり。
というのも、
・１作目のロケット、２作目の人工心臓弁（医療）に続いて、
池井戸さんが選んだテーマが「トランスミッション」って…。
若干、テーマがマニアックで、小さい。。
・今回は最初の方から明確な悪役が出てこず、正義vs悪の対立構造が見え辛い。
ということが原因かと思います。

それでも後半からは悪役も登場し、
最後の終わり方も４作目を匂わせつつ、
アッと驚く終わり方で最後はらしさ満開の読了感。
（若干、黒幕が誰だかすぐに読めてしまう展開が
もう一歩工夫が欲しかったですが、それは求め過ぎ。）

普通のビジネス小説と比べれば、
圧倒的に面白い仕上がりなことは間違いないので、
読んでみる価値はあるというか、
絶対に読むべき本であることは間違いありません。

４作目もこのまま読みたいと思います。

※下町ロケット ヤタガラス
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094070648#comment

感想投稿日 : 2023年2月6日

読了日 : 2023年2月4日

本棚登録日 : 2023年2月2日