安定の池井戸作品の中でも、突出して面白い「下町ロケット」。
これはその4作目。
※下町ロケット
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094088962#comment
※下町ロケット ガウディ計画
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094065369#comment
※下町ロケット ゴースト
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/409407063X#comment
3作目のゴースト前半部分で
若干、しぼんでしまった感のあるストーリー展開ですが、
最後にワクワクするような終わり方で4作目に続き、
4作目はその流れのまま
完全に下町ロケットの世界観に浸ることができました。
マニアックな「トランスミッション」もどうかな…と思っていましたが、
農業×自動運転という社会課題とデジタルの融合というホットなテーマで十分に楽しめました。
文庫本の最後の解説も、そのテーマに取り組んでいる大学の先生が書いてくれていて、
より理解が深まります。
さらに今回は、単純な正義vs悪の構造ではなく、
見方の中にも悪がいたりと、関係者の構図が入り組んでいて、
池井戸さんも一ひねりした感がありました。
そんな複雑な(と言っても難しくはない)人間関係も
小説を楽しめる要素の一つかと思います。
とにかく、日本国民全員が
全シリーズ、絶対に読むべき本ですな。
- 感想投稿日 : 2023年2月6日
- 読了日 : 2023年2月5日
- 本棚登録日 : 2023年2月4日
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