運命の人(四) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年2月10日発売)
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本棚登録 : 1593
感想 : 147
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(一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
主人公の機密文書を入手した手段は、
倫理的によい方法だとは言えませんが、
それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
現在も普天間基地移設問題で民主党が揺れていますが、
少しばかり当事者意識を持って
この問題を受け止めれるようになった気がします。

山崎さん、もう一冊書いて欲しいなぁ。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月24日
読了日 : 2011年8月26日
本棚登録日 : 2021年6月24日

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