南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラの
リーダーシップ哲学についてまとめた本。
著者がマンデラに張り付いて、3年間インタビューした記録から、
彼の行動哲学を抽出しています。
一つひとつはシンプルで当たり前のことが多いですが、
マンデラの実際のエピソードからくる示唆には深みがあります。
20年以上も刑務所に入れられ、ひどい扱いを受けたにもかかわらず、
その元凶である白人に対しても慈悲深い心で接することができるマンデラは、
まさに聖人君主と言っても過言ではないのですが、
刑務所内で深く考え、内省したからこそ、辿り着いた領域なのでしょう。
日本人には、アパルトヘイトや黒人差別と言われても、
今ひとつピンとこないところはありますが、
過去の歴史を知った上で、マンデラの行動哲学に触れると、
より味わい深く読める本かと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月17日
- 読了日 : 2020年12月12日
- 本棚登録日 : 2020年12月9日
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