銀河のワールドカップ

著者 :
  • 集英社 (2006年4月26日発売)
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感想 : 27
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日本、ワールドカップ出場おめでとう!ってことで、サッカー小説を読んでみました。ミーハーと言われても構わない。

サッカーと言っても少年サッカーです。
「小説として面白い」という噂は前々から聞いていたのですが、それでも少年サッカーかぁ、どうせサッカーを通じて成長する?的な奴でしょって敬遠してました。
が、確かに成長ものではあるものの、もっと色々と示唆に富んだ内容でした。

話としては、無職になった元プロサッカー選手の主人公が、たまたま知り合った少年たちのサッカーに魅せされて、コーチになるところから始まります。
かなり癖があるというか、ふてぶてしい彼らなんですが、「サッカーは楽しいもの」というテーマをもとに、少々の他人への迷惑はかまわないという、はた迷惑なんだけど、痛快さがありました。

で、少年サッカーでしょ?っていう舐めた読者も良い意味で裏切ってくれます。
というより、この話は少年サッカーじゃないとダメでしたね。
少年でも、少女でも、大人でも誰でも平等に本気になれるっていう楽しさがありました。

ただ、僕がサッカーに詳しくなくて、もっと戦術のこととか分かったら、さらに楽しかったんじゃないかなぁと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2013年6月13日
読了日 : 2013年6月13日
本棚登録日 : 2013年6月13日

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