中世ヨーロッパにおいて賤民の立場に置かれた刑吏に焦点を当て、彼らがなぜ賤民として扱われたのかを、当時の時代背景と刑法の変化から解き明かそうとした本。最終的に刑吏がなぜ人々に恐れられ、賤民扱いされたのかという点については、周辺状況からの妥当性を感じさせる推測として解答が提示されている。しかし、それよりもむすびの部分で指摘されている犯罪は社会的なものであるという一連の内容が非常に鋭く、現代にも通じる問題提起であると思われた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2021年12月11日
- 読了日 : 2021年12月11日
- 本棚登録日 : 2021年12月11日
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