キドリントンから消えた娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 テ 4-2)

  • 早川書房 (1989年12月1日発売)
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本棚登録 : 349
感想 : 22
3

テレビドラマにもなったモース警部シリーズ2作目。同僚の死によって引き継いだ行方不明の若い女性探しが思わぬ複雑な事件になっていて…というストーリー。ただ、モース警部がわりと気分屋っぽいところがあるのと、彼の捜査はミスを積み重ねて可能性を消去していって、最終的に残ったものが正解というパターンで進行する。これが通常みられる小さい正解を積み重ねていって結論に到達するというパターンとは全く異なっている。そのため、モースの行動を味わい深いとみるか、「いやモース、そうじゃないよ。もうちょい考えなよ」と思うか、要は読者の嗜好で評価が大きく分かれるシリーズだ。なお、本作は導入から容疑者が絞られていくところまでは面白いのだが、そのあとモースが延々とハズレを引き続ける様子がちょっと厳しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外小説
感想投稿日 : 2023年4月16日
読了日 : 2023年4月16日
本棚登録日 : 2023年4月16日

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