絶望ブランコ (光文社文庫 お 39-6)

著者 :
  • 光文社 (2009年11月10日発売)
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本棚登録 : 176
感想 : 27
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サーカスで空中ブランコ乗りとして活躍する両親。
キラキラした世界の中で、父親が違えども仲良く生きてきた姉弟。
だが、母が事故に遭ったことで…家族はバラバラになってしまう。
仕事が続かない父と暮らし苦労する弟。
冷たい母に虐待され、視力を失い、結婚相手にも暴力をふるわれ捨てられた姉。
姉弟が一緒に暮らし始め、そこには穏やかな幸せがあるように思えたが・・・。


過去の場面が出てくる度、今現在姉弟二人がどれだけ幸せなのか、どれだけ今の生活を大事にしているのかが痛いほど伝わってきます。
お互いがお互いを深く思い合ってるのが、至るところに垣間見えて…だからこそ隠しごとをしている辛さも。

優しさと悲しさが溢れてる話でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大石圭
感想投稿日 : 2012年9月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年9月22日

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