モンタナ州のとある鉱山町。街の浄化を地元の実力者から頼まれたサンフランシスコの探偵。裏社会のメンバー間の抗争を煽って共倒れを画策していく。一体何人死ぬの?と思うほどの暴力と遺体の山。人が死に過ぎて全体像が把握しにくい。元祖ハードボイルドと謳われた心情描写を排した行動の世界は非情そのもの。
本作は黒澤明の「用心棒」のモデルとなった。有名な話。
読後に思ったのが、やっぱりチャンドラーのマーロウやマクドナルドのアーチャーに親しんだ身としては、何か物足りなさを感じてしまう。プロットは面白いんだけれど。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年12月13日
- 本棚登録日 : 2020年10月14日
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