片想い

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年3月28日発売)
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本棚登録 : 1800
感想 : 171
5

東野圭吾さんの片思い



この作品は、ある女性が性同一性障害であることと殺人を犯した事を同級生に告白をして、同級生たちで彼女を匿うお話。



十年ぶりに部活仲間と再会した際、昔女の子だった美月という女性が男性になっていた。というだけでびっくり何だけど、殺人を犯したという告白にもびっくりな始まり。



性同一性障害の女性(男性)だけでなく、彼女を支える同級生たちの現状や背景が以外に入り組んでいて、後半も読んでいてハラハラどきどきさせられました。



ただの殺人サスペンスではなく、友情や愛情そして読者を裏切らない結末・・・・。本当に面白かったです。題目にもあるように、理解してほしい人になかなか分かってもらえない心の奥底にある強い片思いという気持ちがぎっしり詰まっていました。


東野さんはさらに昔の作品で秘密を書いています。この作品では妻と娘が逆転するお話。今回の片思いは男と女が逆転ということで秘密を引きずっていると述べていました。



今回は秘密と違って、難しい境界線を描いていたけどとっても読んでいて切ない気持ちになったけど、熱い友情もあり読み終わったときは爽快感でいっぱいでした。


ぜひもう一度時間を置いて再度読んでみたい作品です。



やっぱり面白かった。


ではまた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年5月17日
読了日 : 2010年5月17日
本棚登録日 : 2010年5月17日

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