緋い記憶 (文春文庫 た 26-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (1994年10月8日発売)
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本棚登録 : 544
感想 : 59
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24年ぶりの再読。四半世紀前の読後感は、ただただ怖いことと、ストーリーのうまさ、文章の読みやすさであった。それが故にタイトルが深く記憶に刻まれ、再読のために再び本を手にしたのだろう。そして今また恐怖を感じている。自分自身、心の奥底に押し込んできた記憶が少なからずあることを承知している。もしそれを白日の下に曝し真正面から向き合わねばならなくなったら、恥ずかしさと自分自身への嫌悪で内側から壊れてしまいそうだ。恥ずかしさは、まさに恐怖とイコールなのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 高橋克彦
感想投稿日 : 2015年3月11日
読了日 : 2015年3月11日
本棚登録日 : 2015年3月11日

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