本書は、2005年の時点で、建国以来のアメリカの外交史を外観した書。2005年は、イラク戦争後にイラク国内が安定化せず「大義なき戦争」との批判が出るなかでブッシュ大頭領が再選を果たした時期であり、本書は、911以降のブッシュ政権の(戦争遂行を含む)外交政策をアメリカの外交史の大きなうねりの中で捉えようとしている。
アメリカ外交の潮流は、①ハミルトニアン、②ジェファソニアン、③ウイルソニアン、④ジャクソニアンの4つに分類できるということだが、歴代政権のスタンスは、要は、対外的に積極策かどうか、理念的(理想主義的)か現実的(軍事力重視)かどうか、ということらしい。歴代政権のスタンスは、これ等を複合したもののようである。
本書からオバマ政権の現在までの10年は、著者にはどのように捉えられているのであろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2016年10月12日
- 読了日 : 2016年10月12日
- 本棚登録日 : 2016年10月10日
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