ロマンシエ (小学館文庫 は 19-1)

著者 :
  • 小学館 (2019年2月6日発売)
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テンションむっちゃ高くて、妄想癖ありありのイケメン美大生・遠明寺美智之輔(心は乙女)は、卒業制作が最優秀作品に選ばれ、パリに留学する権利を得た。密かに思いを寄せる同級生・高瀬(もちろん男)に思いを打ち明けられないままパリへ旅立った美智之輔だったが、実は名もない美術塾へのなんちゃって留学。一念発起して名門美術学校を目指し勉強&アルバイトに勤しむテンションむっちゃ高くて、妄想癖ありありのイケメン美大生遠明寺美智之輔(心は乙女)は、卒業制作が最優秀作品に選ばれ、パリに留学する権利を得た。密かに思いを寄せる同級生・高瀬(もちろん男)に思いを打ち明けられないままパリへ旅立った美智之輔だったが、実は名もない美術塾へのなんちゃって留学。一念発起して名門美術学校を目指して勉強&アルバイトに勤しむ美智之輔は、ひょんなことから天童よしみ似の厳つい中年女性・羽生光晴(はぶみはる、はるさん)と知り合う。この女性、実は25年続く超絶人気ハードボイルド・アクション・エンターテインメント〈暴れ鮫〉シリーズ作者。美智之輔は何を隠そうアバザメの熱烈ファン=バザメン(いや、心は女だからザメンヌかな)だったからすっかり舞い上がってしまい…。まあその後、リトグラフ工房に転がり込んだり、スリリングな逃避行を味わったり、美智之輔の恋のゆくえに悶々とさせられたり、とにかくドタバタと色々あって最後はハッピーエンド(笑)。

著者のこれまでの作品にない振切り方。極上のラブコメだった!

タイトルのロマンシエは、フランス語で小説家なんだとか。

解説に「羽生光晴が創作するのが書名も主人公の名前も先行作品を彷彿とさせる、かなりベタなハードボイルドであるのはご愛嬌」ってあるけど、先行作品は「新宿鮫」のことかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(その他)
感想投稿日 : 2023年4月3日
読了日 : 2023年4月3日
本棚登録日 : 2023年4月2日

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