50年以内に起こるという次なるホットプルームに備えて動き出した人類救済計画(極限環境適応計画)。狙われた疑似人間(獣舟変異体)ツキソメの遺伝子情報とネジェス(統合アメリカを中心とした巨大国家連合)の権力組織〈プロテウス〉の思惑。青澄公使はツキソメの身柄を〈プロテウス〉から守りきれるのか? そして人類の未来は?
あくまでも「言葉だけで闘い、決して暴力を振るわない」理想の外交官を目指し、現実とのギャップに苦悩し自分を責め続ける青澄公使が、いかにも窮屈だがそこがカッコよくもあった。
終末に向かう人類の姿を描いた秀逸なSF長篇だった。あくまで架空のお話だが、うして描かれると人類も捨てたもんじゃないな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2023年7月20日
- 読了日 : 2023年7月20日
- 本棚登録日 : 2023年7月16日
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