播磨国妖綺譚

著者 :
  • 文藝春秋 (2021年9月27日発売)
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感想 : 52
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足利義教が将軍だった室町時代中期時代の播磨国。薬師の律秀、修行僧の呂秀の兄弟が、薬草園を営み、住民に医術を施していた。また、法師陰陽師として物の怪を退ける祈祷をも行っていた。弟の呂秀には、物の怪の姿が見え、声が聞こえる、不思議な力が備わっている。兄弟の祖先でありかつて播磨国随一の法師陰陽師だった蘆屋道満に仕えた式神(鬼)、あきつ鬼と出会った呂秀は、請われてあきつ鬼の新たな主となった。この法師陰陽師兄弟が、物の怪に纏わる相談事に次々応じていくシリーズ。

各話はインパクトに欠けるが、こういった物の怪譚、好きだな。恒川光太郎っぽい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF・ファンタジー
感想投稿日 : 2024年1月29日
読了日 : 2024年1月29日
本棚登録日 : 2024年1月27日

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