アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年2月17日発売)
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しっかりと自分の意見を言いつつ、議論することに課題を感じていたところ、この本に辿り着きました。

自分の考えを伝えつつ、相手の考えも理解してベストな会話をするアサーション。

自分が足りていない部分がなんなのか、気をつけるべきポイントは何か、が優しい言葉で言語化されていて、素直に受け入れることができました。

・自分の中のブレーキになる考え方がアサーションを妨げる
・まずは自分の考えを頭の中で言語化し、会話の方向性を決める
・相手の状況を理解した上で、相手の状況を慮り発言する(自分と相手、両方を思いやる)

ハッとさせられたのは、自分の中にある「人を傷つけてはならない」と言う考え方がアサーションを妨げるということ。
相手が嫌がることはもちろん配慮する必要はあるのだけれど、人を傷つけないことはできないのだから考えすぎない、他人の強い言葉も許容する。

私は傷つける言葉には気を付けているのですが、その点、自分が避けているワードを人から投げられるとストレスを感じてしまいます。
特に高圧的な態度はかなり苦手で、その態度を取られると黙ってしまうこともしばしば。

そんな時、相手のコミュ力を否定する言葉が頭に浮かんでしまうのですが、その人自身が重要視していることが違うだけなんだなと感じることができました。

どんなケースでも他人の意見を素直に受け入れ、自分の意見を思いやりのある言葉で言える練習をしていきたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月3日
読了日 : 2024年3月3日
本棚登録日 : 2024年3月3日

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