バチカン公認エクソシストの出てくる話を読みたかったのだが。本書のホームズ=ワトソンはエクソシストも属する「列聖省」の奇跡調査官。但、テーマはエクソシズムではなく、十字軍、異端審問、免罪符に続く、カトリックもうひとつの黒歴史である。このネタは昔々、あの落合信彦の『20世紀最後の真実』で読んだことがある。物語前半で横溝正史を思わす見立て殺人が繰り返される。但、面白かったのはここまで。天才日本人神父の棒読み説明口調に一気に鼻白む。突然連載を打ち切られた少年漫画の様な、超駆け足の謎解きも不満の一因。シリーズ投了。
島村菜津『エクソシストとの対話』を読み“聖人に列する聖職者を認定する為の調査機関である「列聖省」について調べたくなったが、適当な本が見つからない。今朝ブックオフを覗くと均一棚に『バチカン奇跡調査官 黒の学院』が!まさに「列聖省」が舞台らしい。でも、これって完全にラノベだよね^^; 2012年11月15日
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2012年11月16日
- 読了日 : 2012年11月30日
- 本棚登録日 : 2012年11月16日
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