前回読んだ「禅とは何か」よりもずっと深く、面白かった。禅だけでなく鎌倉以降の日本仏教を、浄土系を中心に解説している。最後の章では金剛経に依って禅の思考ポイントも詳述されている。
紫式部や清少納言のみをもってきて平安時代の思考を批判するのはどうかと思うが、仏教の歴史を改めて概観する上でも役だった。
もちろん、これが鈴木大拙の個人的思想であることも忘れてはいけないだろうが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・宗教・地理
- 感想投稿日 : 2010年8月11日
- 読了日 : 2010年8月11日
- 本棚登録日 : 2010年8月11日
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