鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (1996年1月5日発売)
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本棚登録 : 3489
感想 : 304
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17年ぶり三読目。再読かと思っていたけれど、2回読んでいたとは、頑張ったね>過去の自分。読んでも読んでも進まない感じがなかなか大変(禅の話とか)。冒頭の台詞と、終盤の寺ならではの事情ばかりが印象に残っていたけれど、思っていた以上にテーマはたくさんあってそのあたりは楽しめる。終盤、京極堂がやっとのことで重い腰を上げて、榎木津と本丸へ向かおうとするシーン(p.775)は、本書一番の萌えポイント。この二人のバディで動くのって他ではないんだっけ? 京極堂は榎木津が現れることは想像していただろうし、榎木津は京極堂に必要とされていることは分かっていただろうなあと。交わす言葉は少なくとも、完璧に通じ合っている、ハイコンテクストな関係という感じ。『鵼の碑』の直後だったせいもあるけれど、京極堂って古本屋なのだということを再認識させられた。内容ではないけれど、「ページまたがず改行ルール」がまだ完全ではない点に驚く。どの段階から完全に整ったのだろう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月3日
読了日 : 2023年11月25日
本棚登録日 : 2023年12月3日

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