設定が絶妙ですばらしい。まず、スキー場は「チェイスもの」には格好の舞台。見えているのに追いつけない(リフトから下に姿を見つける)とか、遠くにちらっと見かけるけれど出せる速度では追いつけないとか、ウェアの色で判断するしかなくしかも中身は別人かもしれないとか。脇坂&波川コンビ、小杉&白井コンビ、それぞれの「チェイス」に第三者のスキー場のメンバー(どちらに付くか立場は不定)が絡む。コンビにすることでコンビ内での会話によって説明ができるし、一人が(そのコンビにとって)正しい行動をしてももう一人もそうとは限らず失敗してしまう可能性がある(ただしもう一人がフォローアップ)。この構成で面白くならないはずがない。
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- 感想投稿日 : 2020年10月3日
- 読了日 : 2020年9月29日
- 本棚登録日 : 2020年10月3日
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