火星ダーク・バラード

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2003年11月1日発売)
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本棚登録 : 197
感想 : 49
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ジャンルはSFなので未来設定で科学も発達している世界ですが

なんでしょうかこの方の作品はとても骨太で土っぽい感じがします。

他のSF作品は読んでいてとても無機質で精錬された感じがするのですが

「火星~」は読んでいて人の匂い、血や汗が感じられる。

火星に手首に巻かれた「リストコム」や「新人類の少女」と

SF風味満載なのになんだかハードボイルド的なモノがある。

暴力や痛みがなんだか身体に食い込む
思いや感情が心に食い込む。

人間が人間らしいのですかね。

「リストコム」にしても今の時代から見れば十分に未来の代物ですが何と言うか今まで読んできたSF作品よりかは近い感じがして人間臭い。

多分そこが味なんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2012年8月20日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月20日

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