シューベルト (朝日選書 584)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (1997年9月1日発売)
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感想 : 2
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シューベルトについて、当時の社会情勢と絡めながら彼の音楽性を詳細に分析した伝記本。シューベルトが生涯のほとんどを過ごした当時のウィーンの様子も詳しく描かれており、音楽家は時代の流れと無縁ではいられず、その作品は意識的あるいは無意識のうちに影響を受けていることがよくわかる。シューベルトは未完の作品の割合が多いが、それは彼自身が新しい時代の風を鋭敏に感じとり、モーツァルトやベートーヴェンなどが愛用していた古い形式ではもう音楽が書けないことに気づいた結果なのだという。もっとも、未完成交響曲が未完に終わった理由はそれだけではいらしいが……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2012年10月16日
読了日 : 2012年10月16日
本棚登録日 : 2012年10月12日

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