ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年9月1日発売)
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 特に印象深い内容はなし、ただ奴隷についての解釈で納得する件がある。奴隷の定義とは「自分で自分の運命を決めることが許されない人、である」それゆえか、自由市民は兵役があり税金がかせられる。奴隷は兵役も税金も免除されている。自分の運命を自分で決める権利を完全にもっていない人は、義務も課せられないのだ。なるほど、ならば戦国時代の農民とくらべてみよう。少ない田んぼから年貢を巻き上がれれ、労役につかられ働き手が激減し、田んぼの米も収穫できなくなり一家離散する。この状況よりは奴隷の方が食にこまらない気がしないでもない。なんと理不尽な。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史・海外小説
感想投稿日 : 2013年3月1日
読了日 : 2013年2月18日
本棚登録日 : 2013年2月18日

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