作家アリス国名シリーズ短編3+中編2。トリックは手堅いが今回は全体的に印象が軽いのはこの形式で収録されているせいか。初めから読んでいる身としては以前にさらっと語られてた2人の出会いのエピソード「あるトリックの蹉跌」は嬉しい。原稿途中で犯人を当てる火村先生の組み上げ方が面白い。表題作は倒叙物で犯人視点が新鮮。「船長が死んだ夜」「トロッコの行方」は安定して綺麗に纏め上げられていて好み。最後に新たな視点が示される前者とある意味暴走の果てな後者。ある意味真逆なんだけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2021年8月5日
- 読了日 : 2021年8月2日
- 本棚登録日 : 2021年8月5日
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コメント 2件
111108さんのコメント
2021/08/07
おじょーさんのコメント
2021/08/07