ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

  • KADOKAWA (2003年4月25日発売)
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感想 : 427
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ブンガク?
かかった時間120分くらい

その昔、『アルケミスト』を読んだ時以来の、パウロ・コエーリョの作品。24歳の若くて美しく、知的な女性ベロニカが自殺未遂によって精神病院に運ばれる。目覚めたとき、自殺未遂のせいで、彼女の心臓は長くてあと1週間しかもたないということを、ベロニカは医師から告げられる。

狂っているということの反転。スピリチュアルなもののもつ説得性、自己の解放、精神的につながること、などなど、興味深いエピソードをもつ登場人物によって、過去が語られるとき、ベロニカはそのあとわずかな命を、ようやくちゃんと生きようとする。

まあ、正直なところ、この作品がまあまあ読めるタイミングと受け付けないタイミングがあり、今はまあまあ読めるタイミングであったらしい。ブンガク?というか、スピリチュアル?という感じもするが、よい意味でのインパクトがないこともない、そんな小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ブンガク?
感想投稿日 : 2018年6月3日
読了日 : 2018年6月3日
本棚登録日 : 2018年6月3日

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