私はなぜイスラーム教徒になったのか

著者 :
  • 太田出版 (2015年5月19日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 12
4

「みんな違ってみんなダメ」が面白かったので、
よりイスラムに突っ込んだ話が読めると思い購入。

相変わらずラディカルで面白い。

筆者の方はイスラームになったということだが、
客観的な目線を常に忘れておらず、イスラムの考え方と、
キリスト教や欧米資本主義の考え方との違いや、何が正しいのかについて、哲学的アプローチで極めて論理的に解釈をしようとしている。

自分に染み付いた西洋的な価値観や教育によってはめ込まれた思考の枠組みを、我々はどれだけいったん外して考えられるのか。
筆者は極めて挑戦的に我々に挑んでくる。

自由とは?
国家とは?
自己実現とは?
宗教による救いとは?

イスラム教を通じて、考えさせられる非常に面白い本だった。

エジプト、サウジアラビアあたりを旅行してみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2020年4月20日
読了日 : 2020年4月20日
本棚登録日 : 2020年4月20日

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