有名で定番どころだけれど読んだ事のない作家さんというのは多くいるもので、私にとって星新一さんはその一人です。うっすら記憶にあるのは小学校の国語の教科書(調べてみたら「おみやげ」という作品でした)で、それ以来。なのにSF作家として有名な著者の中では異色な時代小説から読むというのはいかがなものかとも思いますが、これが面白い。お砂糖もミルクも入れないコーヒーのような味わい。一番好きなのは「殿さまの日」です。内容もとても好みでしたが、滑らかに物語の視点が殿さまとその外側を行き来するカメラワークが快感でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2013年1月27日
- 読了日 : 2013年1月27日
- 本棚登録日 : 2013年1月27日
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