プリズン・ガール: アメリカ女子刑務所での22か月

著者 :
  • ポプラ社 (2005年8月1日発売)
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本棚登録 : 152
感想 : 36
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チヤホヤされて生きることのみを考えて生きてきた
軽薄な女性が見た”地獄”。
読み始めた時点での印象がこれだった。

だが、著者の書く(失礼ながら)バカっぽい文体が良い方に作用し、
「私だけが体験した武勇伝」のような力みが無く読み易い。

留学を考えている女性は一度読んだ方が良い本であると言える。

「ニューヨークは、”自分の身体は自分で守れ”だけではなく
”他の誰かを陥れても生き残れ”という街」
「ニューヨークに住んでいることだけで満足してしまう日本人が多い」など
著者が刑務所に入る前に聞いてきた話は
良いクスリとなりうるだろうし、
「自分が売買をしていなくても、
ドラッグ・マネーで飲食をもてなされたのだから同罪」という
米検察の見解は非常に的確。

日本人女性は、「食をもてなされる」ということについて
もう少し真剣に考えるべきだ。

それにしても、連邦刑務所の内部の事情が本に描かれている、ということを
米国当局は察知しているのだろうか。
少し余計な心配をしたくなった。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 他の方の考え方
感想投稿日 : 2011年8月8日
本棚登録日 : 2011年8月18日

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