◆心には襞がある。生きたわたしたちの心には、いつだってゆらめく翳が潜んでいる。この本では江國香織を案内人に、心の深みに降りていく。心の襞の裏側にそっとすべりこみ覗きみる。
◆堀口大學って、翻訳以外の自らの言葉も麗しいのだと気づかされた。むしろ、翻訳よりも彼自身の言葉が好き。
◆やっぱり串田孫一の感性にときめく。
◆絵本ではときどき目にしていた片山令子。絵本では気がつかなかった幼子の・女のやわらかい心を表すやわらかい言葉。懐かしい慕わしい気持ちになる。他の言葉も追いかけてみたい。
◆フランシス・ポンジュ、いいなぁ。こういう、シンプルな事象を硬質な言葉で時に暗喩を織り込んで再構成するあそび、大好き。この詩人の名も覚えておこう。そして江國香織が彼の作品につけたコメント(引用参照)には激しく共感した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
詩・ことば
- 感想投稿日 : 2015年4月20日
- 読了日 : 2015年4月20日
- 本棚登録日 : 2015年4月20日
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