悪の教典(下) (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年8月10日発売)
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本棚登録 : 549
感想 : 35
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クライマックスにかけて、大衆コメディになってしまったのが残念。
生き残りも落としどころも、バトロワになるまでは全くわからなかったのが、この展開になって非常に分かりやすくなってしまったのも残念。

上巻で描かれた、蓮見がサイコパス的に楽しみながらも真剣に自分の王国を築き上げる様子がもっとみたかった。
また、アメリカ~や幼少時~挟まれる度、蓮見の魅力が薄っぺらく感じてしまった。

シリアル・ママみたいな自分の周りを最善にしようとするだけのための異常さが魅力だったのだから、そんなグローバルにならなくてもよかったのに…と思う。

本当に、上巻が面白かった分残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年5月31日
読了日 : 2013年5月31日
本棚登録日 : 2013年5月31日

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